中國文革時期的工業奇跡「紅旗20型相機」第一本專書介紹,揭開「271奇跡」的秘密
◎世界第一本專題介紹中國文革時期的工業奇跡-紅旗20型相機。
◎日中對譯內文、日中英專業術語對照,有利提升日語學習興趣及能力。
◎全彩印刷,豐富圖文史料。
◎全面收錄珍貴史料,紅旗20型相機中文版、英文版及簡易版說明書。
中国の文化大革命のさなかに、不思議なカメラが製造された。あの時代にふさわしく「紅旗20」と名付けられた。製造を指示したのは、あの江青。製造台数はわずか271台と伝えられる。まだ貧しかった中国がドイツの名機ライカをモデルにした超高級機だった。果たして、どんなカメラだったのか。現物を詳しく紹介するとともに、その性能を実際の撮影で点検し、「271の奇跡」を明らかにする。
在中國文化大革命如火如荼期間,不可思議的相機誕生了,還有個符合那時代的名字「紅旗20」。下令製造的是那位江青,據說製造數量僅有271台。在當時還很貧窮的中國,這是台模倣徠卡名機的高級相機。到底是怎樣的相機?
作者研究、收藏中國古典相機,歷年來多次走訪中國各地,遍尋各大收藏市場、蒐集中國古典相機資料,並在日本相機雜誌上發表多篇研究文章和相機評論。讓紅旗20誕生的文化大革命,起端(1966年8月8日)距今剛好滿50周年。這本札記,讓我們對照著實物照片,透過實際拍攝來檢視它的性能,揭開「271奇跡」的秘密。
作者簡介:
陸田三郎
全日本古典照相機俱樂部(AJCC)會員。
1950年出生於日本埼玉縣。90年代初期,因工作派駐北京三年,因緣際會愛上了中國製相機,從此一頭栽進了研究、收藏中國古典相機的世界。歷年來多次走訪中國各地,遍尋各大收藏市場、蒐集中國古典相機資料,並在日本相機雜誌上發表多篇研究文章和相機評論。熱衷於使用中國製古典相機進行攝影創作。著有:「中国のクラッシックカメラ事情」(朝日ソノラマ出版);簡體中文譯本:中國古典相機故事(中國攝影出版社出版)
柳曦嵐
業餘翻譯工作者。
日商工作經驗N年;京濱東北線辛苦通勤經驗10年。
回台後,被動享受低薪小確幸中。
章節試閱
第一部
第一章
名稱
紅旗20を見てだれもがまず注目するのは、カメラ上面に鮮やかな赤色で刻印された「紅旗」の文字である。古今東西、無数のカメラが製造されてきたが、その名称に漢字が使われているカメラはそう多くはない。そのなかで、ひとり中国のみは積極的にカメラ名称に漢字を使ってきた。私にとっては、中国カメラの漢字名称は大きな魅力である。
任誰看到紅旗20,最先都會被相機上那鮮紅的「紅旗」字樣所吸引。古今中外,有無數的相機被製造出來,但使用漢字名稱的卻不多。其中,只有中國積極地採用漢字做為相機名稱。對我來說,中國相機的漢字名稱有著很大的魅力。 【圖I-1】【圖I-2】【圖I-3】
欧米のカメラ名に漢字が使われないのは当然としても、日常生活に漢字がいまでも使われている日本でカメラ名称に漢字が使われないのは奇妙な現象だ。実は日本にも漢字を名称に使ったカメラはあった。とくに戦前はかなりあったが、戦後は極端に少なくなり、思い当たるものといえば「現場監督」、「安原一式」、「秋月」ぐらいである。一般的に工業製品には漢字はそぐわないという意識が日本のメーカーにあるのだろう。消費者が好まない傾向が強いのかもしれない。自国の文字を自国の工業製品の名称に使用する中国のこの姿勢は潔い。
歐美相機當然不使用漢字名稱,但現今日常生活中也使用漢字的日本,不使用漢字名稱卻是個奇妙的現象。其實,日本也有過使用漢字名稱的相機,尤其在戰前有蠻多的,但戰後卻變得很少,能想到的大概就只有「現場監督」、「安原一式」及「秋月」等。ㄧ般來說,日本的製造商有著漢字不適合用在工業產品的想法,而消費者也較不接受有漢字名稱的品牌。使用國家文字在國產品牌上,中國的這種姿態讓人感覺很有氣魄又坦率。【圖I-4】【圖I-5】【圖I-6】
漢字名称が珍しくない中国だが、紅旗20の場合は選ばれた語彙が「紅旗」であるところに大きな特徴がある。赤い旗は社会主義の象徴であり、中国国旗、中国共産党旗も紅旗である。しかも、この書体は毛沢東のものである。共産党の理論誌『紅旗』に使われた毛沢東の揮毫がこのカメラにも流用された。極端に右肩上がりの書体は中国人であれば、一目で毛沢東のものとわかる。こうした名称、書体が採用されたところから、紅旗20が社会主義中国において象徴的な重みをもつカメラであることがうかがえる。
即使漢字名稱在中國並不稀奇,但紅旗20之所以選擇「紅旗」這詞,卻有著很大的特色。紅色旗幟是社會主義的象徵,中國國旗及中國共產黨旗也是紅旗。而且,這字體還是毛澤東的墨寶。毛澤東的揮毫用在共產黨主辦的雜誌『紅旗』,也同樣地用在這款相機。奔放、往右上飄揚的字體,只要是中國人,任誰一看就知道是毛澤東體。從採用這樣的名稱及字體來看,就能得知紅旗20型相機在社會主義中國有著象徵性的份量。
ところで映像関連では16㎜フィルムを使用する映画撮影用のカメラにも「紅旗」があった。正式には「紅旗 S-16」という。これは甘粛省の甘粛光学儀器廠が製造した。3本のレンズをターレット式に回転させて撮影することができる。上海でも北京でもない内陸の甘粛省で「紅旗」が作られていたとは意外である。
另外在影像相關方面,也有16mm的「紅旗」電影攝影機,正式名稱為「紅旗S-16」。三款鏡頭以旋盤式旋轉拍攝。這是甘肅省甘肅光學儀器廠所承製的,不是在上海、也不是在北京,而是在内陸甘肅省承製「紅旗」,讓人感到蠻意外的。【圖I-7】
「紅旗」とはいかにも社会主義国らしい名称だが、中国にはほかにもこの国らしい名称のカメラがある。6㎝×6㎝判の画面サイズをもつ高級中判カメラ「東風」は毛沢東の「東風は西風を圧倒する」という言葉がもとになっている。ほかにも「労働」、「躍進」という名のカメラもあった。この二つは初心者向けの素朴な機能、設計のカメラである。
「紅旗」是很有社會主義國家感覺的名稱,但中國還有其他有中國風名稱的相機。像是畫面尺寸6cm × 6cm的高級中幅相機「東風」,就是借用毛澤東「東風壓倒西風」的話。其他還有「勞動」、「躍進」兩款相機,簡單的機能及設計,適合初學者使用。【圖I-8】【圖I-9】
紅旗といえば、私が中国カメラに関心をもつ前にまず思い浮かべたのは大型乗用車の「紅旗」である。国慶節で最高指導者が乗って軍を閲兵したり、外国の賓客が中国を訪れたときに中国政府が提供したりする自動車が「紅旗」だった。これも中国を代表する自動車という重要な存在だった。腕時計にもミサイルにも紅旗がある。ほかに紅旗という工業製品はあるのだろうか。欧米や日本であれば毛沢東の書体は当然意匠登録される貴重な知的財産で厳しく運用が管理されるはずだ。中国ではどうなっているのだろう。
說到紅旗,在開始對中國相機感到興趣前,我最先想到的是大型轎車「紅旗」。在國慶日,最高領導人坐著它閱兵;外國賓客來訪時,中國政府提供的用車也是「紅旗」。這也是中國汽車的重要代表作。手錶及導彈也有紅旗。應該還有其他叫做紅旗的工業產品吧?在歐美或日本,毛澤東字體一定會被當作珍貴的知識財產,註冊圖案設計專利,並嚴格地管理運用。不知在中國是怎麼處理的呢?
【圖I-10】【圖I-11】
ターレット式 旋盤式 lens turret
第一部
第一章
名稱
紅旗20を見てだれもがまず注目するのは、カメラ上面に鮮やかな赤色で刻印された「紅旗」の文字である。古今東西、無数のカメラが製造されてきたが、その名称に漢字が使われているカメラはそう多くはない。そのなかで、ひとり中国のみは積極的にカメラ名称に漢字を使ってきた。私にとっては、中国カメラの漢字名称は大きな魅力である。
任誰看到紅旗20,最先都會被相機上那鮮紅的「紅旗」字樣所吸引。古今中外,有無數的相機被製造出來,但使用漢字名稱的卻不多。其中,只有中國積極地採用漢字做為相機名稱。對我來說,中...
作者序
「紅旗―271の奇跡」
≪はじめに≫
私はカメラが好きだ。もう半世紀以上にわたって世界各国のさまざまなカメラを使って撮影を楽しんできた。描写性能がすばらしいカメラ、個性的なつくりのカメラ、外観が魅力的なカメラ…。好きなカメラを数え上げたらきりがない。ただ、そのなかで最も特異で不思議な魅力をもつカメラといえば中国の「紅旗20」である。1970年代の初め、つまり文化大革命のさなかに上海照相機二廠が製造した。毛沢東夫人であった江青がドイツの高級機ライカを目指して製造を指示したと伝えられる。皮肉なことに、政治的には巨大な破壊活動のさなかに高性能なカメラが作られたのだ。私はいまでも頻繁にこのカメラをカメラ棚から取り出し、フィルムを入れて撮影する。ありがたいことに、デジタル時代のいまでは紅旗20の交換レンズを最新のデジタルカメラに装着して簡単に撮影することができるようにもなった。紅旗20を生んだ文化大革命が始まった年からちょうど50年が経過した。この雑文集では、一人のアマチュア写真愛好家が一つの中国製カメラに寄せる思いをつづってみたい。
陸田三郎
2016年8月8日北海道.札幌
「紅旗―271奇跡」
《序言》
我喜歡相機。我使用世界各國的相機,享受著攝影樂趣,超過半世紀以上。性能優異的相機、造型特殊的相機、外型漂亮的相機...令人喜愛的相機不勝枚舉。但是,其中要說到最特別又有著不可思議魅力的相機,當屬中國的「紅旗20」。 1970年代初期,也就是文化大革命如熾展開期間,由上海照相機二廠承製的。據傳是受毛澤東夫人江青指示,要造出媲美德國徠卡的高級相機。諷刺的是,在巨大的政治破壞活動最盛期間,竟能造出如此高性能的相機。我到現在還是頻繁地從相機架上拿出這款相機,裝入底片拍攝。值得慶幸的是,即使是在數位時代的現在,紅旗20的替換鏡頭,還是可以輕易地裝在最新的數位相機上。讓紅旗20誕生的文化大革命,起端(1966年8月8日)距今剛好滿50周年。這本札記,就像是位業餘攝影愛好家對於一款中國製相機寄予的種種情感。
陸田三郎
2016年8月8日北海道.札幌
「紅旗―271の奇跡」
≪はじめに≫
私はカメラが好きだ。もう半世紀以上にわたって世界各国のさまざまなカメラを使って撮影を楽しんできた。描写性能がすばらしいカメラ、個性的なつくりのカメラ、外観が魅力的なカメラ…。好きなカメラを数え上げたらきりがない。ただ、そのなかで最も特異で不思議な魅力をもつカメラといえば中国の「紅旗20」である。1970年代の初め、つまり文化大革命のさなかに上海照相機二廠が製造した。毛沢東夫人であった江青がドイツの高級機ライカを目指して製造を指示したと伝えられる。皮肉なことに、政治的には巨大な破...
目錄
第一部
第 I 章 名称
第 II 章 誕生の背景
第 III 章 開発の経緯
第 IV 章 外観
第 V 章 使用説明書
第 VI 章 使用感
第 VII 章 報道用カメラ
第 VII 章 付属品
第 IX 章 世界のライカコピー
第二部
撮影を楽しむ
目 次
第一部
第一章 名稱
第二章 誕生背景
第三章 開發過程
第四章 外觀
第五章 使用說明書
第六章 使用感想
第七章 新聞攝影專用相機
第八章 配件
第九章 世界的徠卡仿製品
第二部
享受攝影樂趣
第一部
第 I 章 名称
第 II 章 誕生の背景
第 III 章 開発の経緯
第 IV 章 外観
第 V 章 使用説明書
第 VI 章 使用感
第 VII 章 報道用カメラ
第 VII 章 付属品
第 IX 章 世界のライカコピー
第二部
撮影を楽しむ
目 次
第一部
第一章 名稱
第二章 誕生背景
第三章 開發過程
第四章 外觀
第五章 使用說明書
第六章 使用感想
第七章 新聞攝影專用相機
第八章 配件
第九章 世界的徠卡仿製品
第二部
享受攝影樂趣