第 一 回
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問題1 のことばの読み方として最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
ふすまの隙間から部屋をくと、誰かが寝ているのが見えた。
1 すきま 2 あきま 3 すさま 4 おさま
全体としては前年を上回る水準を保っている。
1 もって 2 たもって 3 まもって 4 すくって
既存の報道機関がいかに壊れやすく脆い状態にあるかを理解
してもらいたい。
1 のろい 2 にぶい 3 もろい 4 こわい
醤油・味噌などのの原料として、また麦ご飯に
用いられています。
1 むこ 2 むご 3 むき 4 むぎ
今日は和やかなムードで家族と一日を過ごした。
1 あざやか 2 おだやか 3 なごやか 4 すみやか
第 一 回
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問題7 次の文の( )に入れるのに最もよいものを、1・2・3・4から
一つ選びなさい。
かばんを網棚に置いたのを忘れ、もう少しでそのまま電車を( )。
1 おりるよりなかった
2 おりるところだった
3 おりずにすんだ
4 おりてしまった
A:「ねえ、お願い。お願いだから。ね、ね、いいでしょう?」
B:「そんなこと( )、だめなものはだめ。あきらめなさい。」
1 言ったら 2 言ったって
3 言っちゃって 4 言っちゃったって
だれにも言わないで突然結婚するなんて、いかにも彼女の( )ことだ。
1 やりそうな 2 やるような
3 やるらしい 4 やるみたいな
問題9 次の文章を読んで、文章全体の趣旨を踏まえて、 からの
中に入る最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
日本に関する異文化圏からの問いかけが多くなり、 48 、深まってきたことは、異文化圏における日本人への関心が高まっていることを示している。このような、異文化圏とのかかわりのなかで、日本への関心のたかまりは、日本の内国的な日本学自身のなかから、自発的に発生したものではない。いわば、国際的な視野をもった日本学は日本の国内の必要性に応じて生じたものではない。それでは、何故、それほど、急速に、日本への関心が高まってきたのであろうか。それは、いうまでもなく、二十世紀の中葉以降、日本が敗戦の惨めな生活状況を克服して、先進国の仲間入りを
49 、経済的、技術的に発展し、経済大国として豊かになったからである。日本に対する関心の高まる 50 、日本の近代化の秘密を探究し、その(注1)余徳にあやかることを目的としているものもあるであろう。
そうすると、日本研究を国際的に刺激する機縁となったものは、いうまでもなく、日本の文化 51 。日本経済や技術などの発展が問われることになり、それにつづいて、それらの基礎になっている日本人の精神的、物質的な原動力は何かが尋ねられるようになったのである。しかし、いずれにしても、日本の文化の分野にむかって、世界の関心が深められてきたことは、日本への関心が円熟したことを示すものでもあろう。私たち、人文系統の分野の研究に従事するものは、こうした、国際的な動向のなかで、初めて、所謂、日本研究が注目されてきた(注2)経緯を忘れてはならない。また、文化の研究者は、経済的・技術的な日本の発展は、必ずしも、 52 の発展では無かったことを忘れてはならない。
(注1)余徳:あとまで残る恵み。
(注2)経緯:成り立ち。
1 つまり 2 かつ 3 あるいは 4 そのため
1 することがあるまでに
2 することができるまでに
3 することがあるほど
4 することができるほど
1 なかで 2 うちに 3 かぎり 4 ところに
1 そのものではないかということになる
2 そのものではないようになる
3 そのものではなかったことになる
4 そのものではないかというようになる
1 近代化 2 途上国 3 異文化圏 4 精神文化
( 4 )
生物の時間はエネルギー消費量で変わるのですが、生物はエネルギー消費量をみず
から変えることにより、積極的に時間を操作しているのだと私は考えています。ヤマ
ネ(山鼠)は冬眠します。同じサイズの冬眠しないものと比べると、ヤマネはずっと
長生きですが、冬眠中にはエネルギーをわずかしか使わないので時間がゆっくりに
なり、その分、寿命も延びるのでしょう。だから長生きしたけりゃずっと冬眠してれ
ばいい、とはならないでしょう。冬眠するのは、時間を止めて、冬という暮らしにく
い季節を、やり過ごすためです。長生きしたいからではありません。
「ヤマネ(山鼠)は冬眠します」とありますが、それはなぜですか。
1 長生きして、他の動物との生存競争に勝つ抜くため
2 限られたエネルギーを上手く活用して、寿命をのばすため
3 エネルギーの消費を減らし、厳しい季節を乗り越えるため
4 自身の時間をコントロールして、暮しやすい季節で生きるため