村上春樹における魅惑

特別寄稿論文
Murakami Haruki’s“ Charm” and the“ Empty Narrative”Matthew C. STRECHER 1
「人間ならざる者たち」の魅惑と恐怖─村上文学における動物（「象の消滅」を中心に）─沼野　充義 19
魅惑するナカタさんワールド 金水　敏 43
村上春樹と芥川龍之介─〈闇〉〈沈黙〉の「魅惑」、近代文学における一つの水脈─宮坂　覺 61
自己に魅せられる物語
─『騎士団長殺し』と寓意の脱落─柴田　勝二 83

投稿論文
『パン屋を襲う』論─システムをめぐる村上春樹文学の魅惑─鄒　波 105
村上春樹『スプートニクの恋人』における魅惑─「ぼく」とすみれとミュウ─荻原　桂子 135
村上春樹作品の語りの構造─額縁構造物語の産み出す世界の「魅惑」─落合　由治 163
火付けの魅惑─村上春樹「納屋を焼く」論─佐藤　敬子 189
魅惑の傷痕─村上春樹「木野」論─齋藤　正志 211
『女のいない男たち』の延長線として読む『騎士団長殺し』の「魅惑」─東日本大震災への思いを馳せて─曾　秋桂 233
『騎士団長殺し』─物語世界の新たな魅惑─浅利　文子 253
村上春樹『海辺のカフカ』と『竹取物語』─メタファーの魅惑の原点をめざして─賴　振南 283
『1Q84』・「ふかえり」の魅惑を創出する日本語の特性─英語･韓国語･華語との比較を通じて─
住田　哲郎 305
『遠い太鼓』の魅惑─村上春樹の滞欧体験─賴　錦雀 335

人名索引 359
書名・作品名索引 365
事項索引 377
 

序

　　村上春樹從事寫作工作近40 年，獲頒無數獎項，被譽為日本當代最具國際影響力的作家。本校日本語文學系於2011 年成立「村上春樹研究室」，隔年即舉辦第1 屆村上春樹國際學術研討會，自此每年定期舉行盛會，成為特色。2014 年擴大為「研究中心」後，更以國外學術團體身分，兩次移師日本舉辦會議，展現臺灣學術能量。

　　研究中心為深化村上春樹學，以全方位的角度切入，推廣獨特的學術魔力，辦理微電影競賽、經典名著多國語言朗讀比賽、作品導讀、開設講座及遠距課程等多樣性的活動，其中「非常村上春樹」磨課師課程，榮獲2017 年第三屆學習科技金質獎，努力成果深獲肯定。

　　連續7 年豐富的會務經驗，盡其所能分享研究成果，研究叢書亦從近年的村上春樹中的「兩義性」，「秩序」，演進為今年第五輯的「魔力」。適逢淡江第五波，成立「熊貓講座」邀請大師講學之際，如能促成村上春樹本人及知名學者蒞校交流，必將掀起另一波研究風潮，特為文誌之，以資鼓勵。